研究概要 |
1992年秋から1995年春までのDMSP衛星SSM/Iマイクロ波放射計のデータを処理し,A.T.C.Changの式によって積雪深を推定した。ただし,この式が有効なのは液体の水を含まない(乾いた)雪に限られる。湿った雪の量を得ることは,リモートセンシング単独では困難なため,気象データを入力とする積雪のシミュレーションモデルをMotoyama(1990)に基づいて作成したが,残念ながら年度内に結果を出すに至らなかった。 旧ソ連の地上観測による積雪深と土壌水分の年々変動を,インドの夏のモンスーンの降水量と比較した。この地域の4月の積雪面積とインドの雨との相関が森永によって示されているが,この地域の初夏の土壌水分が因果関係の中間項であるという仮説を否定する結果が得られた。 ディジタル標高データ(ETOPO5)をもとに世界の大陸を河川流域にほぼ自動で分割するプログラムを作成した。
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