本年度は、本研究課題を行うため以下のような基礎的実験研究を行った。 @10月末に水銀圧入式ポロシメーターを購入し、機器の調整を行い、現在本格的に測定を開始した。 @ODPLeg155次アマゾン海底扇状地航海にて採取された33のコア試料について、CTscanを行い、密度、含水率等とX線吸収係数との相関式を求め、堆積物中の詳細な含水率、密度分布を求めた。 @このうち13試料について含まれる間隙水の主化学成分分析を行い、堆積物に含まれていたガスハイドレートの存在を確認した。現在得られたx線吸収係数より含水率を求め、ガスハイドレートの溶け出す様子を詳細に復元する画像処理を行っている。 @三浦層群三崎層については120個におよぶ定型試料を採取し、そのうち20試料弱の試料についてCTscanを求め、含まれるvein structureならびに小断層について物性に基づく特徴を明らかにした。このような微細変形構造内部ならびに境界での密度分布様式を明らかにし、顕微鏡観察、SEM観察等とあわせ変形と物性変化について研究を続けている。 @現在三崎層の試料についての強度試験を行っている。
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