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1995 年度 実績報告書

送電線下の地表面に直立する人体の周囲および内部のポインティングベクトルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 06452203
研究機関徳島大学

研究代表者

伊坂 勝生  徳島大学, 工学部, 教授 (50035630)

研究分担者 林 則行  徳島大学, 工学部, 助教授 (30156450)
清水 孝一  北海道大学, 工学部, 助教授 (30125322)
キーワード電界 / 磁界 / ポインテイングベクトル / 送電線 / 電力周波数 / 電磁環境 / 電磁界計測 / 高調波
研究概要

平成7年度には主として(1)送電線下の地表面近傍における電気エネルギーの流れを電界・磁界の強度および位相特性に基づいたポインテイングベクトル解析とその屋外実測、(2)そのような電気エネルギーの流れの中に位置する人体の周辺および内部のエネルギー分布の解析、に力点を置いた研究を行った。
研究成果のまとめは以下の通りである。
1.送電線下の地表面に人体モデルが直立した場合の人体の表面および近傍の電界分布の計算を行った。計算の結果、頭頂部では電界が外部電界の約20倍強められ、これより頭頂部におけるエネルギー密度は同程度に強められることが分かった。
2.電界は電気光学素子による方法および電極間誘導電流を検出する方法によって計測できることを確かめたが、総合的には後者の方が優れていることが分かった。
3.体内では外部電界の1/10^6以下のオーダの電界しか誘導されないので、エネルギー密度は外部エネルギー密度の1/10^6以下に低くなることが分かった。
4.体内での電力損失を計算すると、どんなに見積もっても10^<-4>cal/sを超えることはなく、人体の代謝量と比較して、小さいことが明らかになった。
5.電界と磁界のベクトル積であるポインテイングベクトルは人体が存在すると、それを避けるように向きを変えることが理解できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 千葉敦生、伊坂勝生: "表面電荷法と有限要素法による人体モデル内誘導電流密度の解析" 電子情報通信学会論文誌. J79. 86-93 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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