研究概要 |
ATM光交換システムは21世紀初頭の実用化をめざすときAHMを結合しvirtual path handingを行ない大規模化するAMCの困難を光技術で解決することを第一目標とすべきである[研究報告書:発表論文(6)]。Photonic AMCの構成は好運に恵まれた波長ル-タを核とするFRONTIERNET構成ないしは,われわれの提案したMulti-Fold OFDM Self-Routing ATM Switching Systemが有望である。[(1),(2)] Photonic AMCで最大の課題のひとつはATMセルバファメモリの実現で多くの研究報告があるが、われわれは最終形態を考察して、ファイバループ型セルバファのワンチップ集積化が実用化に不可欠であるとの結論を得て、その構成を提案し実験検証した[3]。 波長変換内蔵型光セルバファをワンチップ集積型ATMセルバファとして提案し、Planar Lightwave Circuit化されたアレイ導波路回折格子型波長ル-タと2。5Gb/sDFB送信光モジュールとAPD受信モジュールで構成する波長変換部とスターカプラを用いて、150Mb/sMOCK ATMセルを3セル周回記憶する模擬実験に成功した。入力セルは購入した波長可変レーザ光源HP8168をMZ光変調器で変調し生成した。また本新方式のセル廃棄率を求め負荷率の高いとき他の方式より有利となることを示した。 さらに波長ル-タを多段化使用するマルチホップ方式を検討しAWG型ル-タが伝達特性がガウス関数状である欠点を抽出し、MZL型ル-タを提案し伝達特性を大幅に改善できることを示しOECC′96に投稿した[(5)]。これは光回路合成論のシステム応用の好例である。
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