当初計画に従い申請者らの最近の研究により開発した“白色度"に基づく効果的な非因果性画像モデルの推定法を動画像の因果・非因果性確率モデルに拡張し、このモデルに基づき、動画像処理の理論、ソフトウエアの開発行なった。具体的には、 ・各種動画像の発生アルゴリズム ・動画像のスペクトル推定法・アルゴリズム ・動画像の白色化の並列高速処理アルゴリズム ・動画像中の異物・標的検出の理論・アルゴリズム ・動画像の濾波-理論・アルゴリズム の項目に関する理論的な展開を行ない、この理論に基づいたデジタル計算機仕様のアルゴリズムを開発し、備品として申請したワークステーション上でプログラム開発を行なった。 開発したプログラムは、まず、計算機で発生させた疑似動画像を用いてその有効性の評価を行ない、実画像への応用が可能であることを確認した。また、当初予定より計画が先行したため、開発したプログラムの実画像への適用を開始したが、現段階では適用動画像数が不足しており、開発したプログラムの明確な評価を下すには至っていない。
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