研究課題/領域番号 |
06452296
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
赤坂 裕 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20094112)
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研究分担者 |
小原 聡司 都城工業高等専門学校, 助手 (60214219)
岩下 剛 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (90253905)
黒木 荘一郎 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (30094139)
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キーワード | 開口部 / 玄関ドア / 熱貫流率 / 線熱貫流率 / 点熱貫流率 / 中空層 |
研究概要 |
開口部には様々な形状の中空部が含まれている。このような中空層は多くの場合密閉状態であり、かなりの熱抵抗を有するため、開口部全体としての断熱性に大きく影響する。昨年度、玄関扉の熱貫流率を計算して試験値との比較を行った結果を通じて、このような密閉中空層の熱抵抗をできるだけ精密に計算することが、開口部の熱貫流率の計算にとって重要な意味を持つことが明らかになってきた。そこで今年度は、主に密閉中空層の熱抵抗の計算精度を高める研究を行った。本研究において当初開発した中空層の熱抵抗の計算法は垂直な密閉中空層を対象としており、放射熱伝達の計算では、高温面・低温面の温度を与え、側壁の温度はその平均値であると仮定していた。この計算方法を次のように改良した。まず、放射熱伝達の計算において側壁の温度を与えることをやめ、側壁が放射熱平衡であるとして放射熱伝達を計算するように改めた。つぎに、垂直であるという制約条件をはずし、水平や任意傾斜角の場合にも計算加納なように拡張した。玄関扉の熱貫流率の計算法は昨年度まとめたが、当初予定したように、この科学研究費の年度内でいわゆるサッシの熱貫流率の計算法をまとめるには至っていない。しかし、玄関扉の計算法を拡張することでサッシの熱貫流率の計算法を整理することは可能であると考えられる。今後そのような方法をまとめる研究は継続する予定である。
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