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1995 年度 実績報告書

伝統の間と現代の間に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06452301
研究機関神戸芸術工科大学

研究代表者

廣川 美子  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (40001234)

研究分担者 阪口 明弘  (財)日本建築総合試験所, 研究員 (10215618)
三上 晴久  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (80229658)
キーワード心理作用 / 中立な評価 / 間の概念 / 日本文化 / 経時的な分析
研究概要

伝統的なつなぎ空間である京都大徳寺の高桐院の参道のデザインの概念と手法をそこで生起する心理作用の調査(春夏秋冬の四季節・SD法を用いた調査票による調査)結果の経時的な分析と考案により解明することを試みた。高桐院のつなぎ空間においてはいくつかの典型的なデザインの概念が抽出されたが、その中で特記すべき経時変化は評価が中立から始まり段階的に変化しながらも最終の心理作用の直前の心理作用が中立になっており、その中立の心理作用をはさむ時間空間的に前後の心理作用はほぼ同質になっていることであった。即ち同質の心理作用の間に中立の心理作用を挿入することにより順応水準をリセットさせようとするようなデザインがなされており、そのことが最終の心理作用を効果的に発現させていると考察された。このデザインの概念は日本の文化の概念である「間」の概念と酷似しており、更なる解析によりこのあたりを解明することが必要であると考える。最終年度におけること点の確認が不可欠であり、現在行っている現代の特筆される空間での調査を続行する一方で他の分野でのデザインの概念との関連も分析する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 廣川,美子: "一連の心理作用の創出を目的としデザインの概念とその手法" 日本建築学会近畿支部研究報告集第36号計画系. (未定). (1966)

  • [文献書誌] 廣川,美子: "京の町家考(町家の風と生活を担当)" 京都新聞社, 406(170〜185) (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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