各々の患者にとって再構築される様々な空間や場所(廊下を含んだ共用空間)がどのように意味付けられ、使われているのかを調べるため次のような調査を行った。 ●調査病院 1.倉敷中央病院 1994年11月07日〜11日 2.東芝病院 1994年12月12日〜15日 ●調査内容 1.外来・病棟・中診などでの物や家具のマップ調査 すべての廊下(通路なども含む)と部門・室・場などの実態を、置いてある物・開口部の状況・飾ってあるものなどに着目して収録した。 2.外来・病棟・中診などでの患者の行動(移動や滞在)マップ調査 1と同じ場所で、物や家具のマップを下図で患者の移動や滞在など、患者の居場所や行為内容、人数などを30分置きで朝7時から夜10時まで収録した。 3.外来・病棟・中診などでの患者インタビュー調査 特定場所(主に、能動的働きかけによって設けられた患者空間)での患者に対して利用頻度、時間帯、理由などを尋ねた。 これらの調査データの集計や分析中であるが、各々の部門・室・場などでの患者の意識上における空間認知特性を分析し、これらの諸空間と廊下の構成方法について考察する。
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