研究課題/領域番号 |
06452329
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 英明 北海道大学, 工学部, 教授 (70002201)
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研究分担者 |
安住 和久 北海道大学, 工学部, 助教授 (60175875)
瀬尾 眞浩 北海道大学, 工学部, 教授 (20002016)
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キーワード | カソード分極 / アルミニウム / ピット生成 / 皮膜欠陥 |
研究概要 |
これまでの実験結果から、1)アルミニウムのアノード酸化皮膜中には数多くの欠陥が存在し、カソード分極によりこれを基点としてピットが発生する、2)皮膜中の欠陥は、皮膜形成前の素地金属の凹凸と強く関連していることが明らかとなったので、本年度は、各種前処理を行ったさい、試料表面の幾何学的構造がどのように変化するかを調べた。 a)前処理 1)電解研摩、2)化学研摩、3)電解研摩+リン酸/クロム酸混液浸漬処理、4)電解研摩/カセイソーダーエッチング、4)化学研摩+リン酸/クロム酸混液浸漬処理、5)化学研摩/カセイソーダーエッチング b)表面形態観察 1)走査電子顕微鏡観察(SEM)、2)共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)、3)位相検出干渉顕微鏡(PDIM)、4)原子間力顕微鏡(AFM) 電解研摩試料の表面には、大きさの異なる二種類の凹凸が存在する。直径2〜3μm、深さ数十nmの大きな凹凸と、直径100nm、深さ20〜30nmの小さな凹凸である。CLSMによれば、大きい凹凸の数は、10^<10>m^<-2>であることがわかった。化学研摩試料の表面には、結晶粒界の不均一溶解による網目構造が観察される。クロム酸混液浸漬処理、カセイソーダーエッチング後の試料表面にも網目構造が観察され、凹凸がより深いことが明らかとなった。
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