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1996 年度 実績報告書

TiおよびTi-Alの溶融塩電解の物理化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06452340
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

川上 正博  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (30016597)

研究分担者 竹中 俊英  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (60197324)
キーワードTi / TiB_2 / 溶融塩電解 / 溶融NaCl-KCl / 電解採取 / 電解コーティング / TiCl_4
研究概要

Tiの溶融塩電解採取法に関する種々の研究を行った.本研究の特色の1つである陽極反応へのH_2ガスの酸化反応の利用については,昨年度までに溶融LiCl-KCl中の炭素陽極上でH_2ガスの酸化反応がおこることを明らかにした.しかし,その電解電流は非常に小さく,実際の電解への適用を考える上では,電解電流を増加させることが必要不可欠であった.このため本年度は,H_2ガスの酸化電流の増加を目指した研究を行い,電極構造や材質を改善することにより,昨年度までの約5倍のH_2ガスの酸化電流を流すことができるようになった.この結果は,平成9年8月にドイツで行われる国際溶融塩学会で発表する予定である.溶融塩浴にTiイオンを供給するためのTiCl_4ガスの電極部分還元反応については,過去に詳しい報告がなく,基礎的な点から研究を行った.その結果,溶融LiCl-KCl中の炭素電極上でTiCl_4ガスが部分還元され,低価数のTiイオンが溶融塩中に供給されることを確認した.また,電解条件等について詳しく検討し,生成するTiイオンの価数を制御する方法を明らかにするとともに,電解条件や電極構造による,電解電流すなわち部分還元速度への影響も検討し,部分還元速度が大きくなる条件を明らかにした.Ti金属の電析に関する研究についても,電解条件等が電析物性状に及ぼす影響を中心に検討を行い,平成8年5月にアメリカで行われた国際溶融塩学会で,これまでの結果を発表した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山本貴史,竹中俊英,川上正博: "Electroplating of TiB_2 in NaF-NaBF_4 Eutectic Melt with Titanium Fluoride" Material Transactions,JIM. 37(3). 363-366 (1997)

  • [文献書誌] 竹中俊英,杉本晃久,三谷幸義,川上正博: "Effect of Additives on Ti Electrorefining in Molten Chloride" Proceedings of the 10th International Symposium on Molten Salts. 171-178 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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