研究概要 |
1.曲がり管を用いた低コスト流量計および肥料の混入装置の開発 曲がり管は,通常潅漑施設には見られる.これを用いた装置の開発を試みた. (1)流量計 市販の曲がり管2種類について,管径20,25,30,および40mmを用いて,曲がりの内外の圧力差を測定し,流量と圧力差との関係を明らかにした.その結果,かなりの精度で流量の測定が可能であることがわかった.また,内側と外側をパイプで結び,バイパス流量を測定することによって,本流の流量が測定可能であることを明らかにするとともにその条件を示した. (2)肥料の混入装置 曲がり管の内側と外側をパイプで結び,バイパス流を生じさせ,それを応用して,肥料を混入させる.バイパス流が生じるメカニズムを速度分布と関連して解析した.また,市販管などを用い,管径を種々変え,バイパス流の特性を明らかにし,肥料混入への応用の基礎的課題の解決を試みた. 2.マイクロ潅漑施設における水理解析手法の開発およびその他関連する研究 効率的な潅漑システムを設計するために有限要素法などを用いた水理解析手法の開発を行った.また,学内で測定した蒸発量のデータ整理,潅漑水の浄化に関する室内実験を行った.
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