研究概要 |
平成6年度は、以下に述べる3点について、当初の目的を達成する成果を得た。 ・Real-Time Mach上に実時間リソース管理を用いたリソース管理を可能とするオペレーテイングサーバを構築するための手法であるリアルタイムサーバモデルの手法を確立した.リアルタイムサーバモデルは,アプリケーションから受けつけた要求を一定時間内に返答することを保証するので,連続メディア向けのオペレーティングシステムサーバを構築するために適している. ・リアルタイムサーバモデルを用いた一定レートでディスクから連続メディアを取り出すことを可能とするファイルサーバCRAS(Constant Rate Access Server)とメッセージの転送時間を予測可能にするNPS(Network Protocol Server)を構築した. これらを利用するプロトタイプアプリケーションとして簡単なビデオオンデマンドシステムQtPlayを構築し,オペレーティングシステムが実時間リソース管理を提供する必要性があることを実証した.
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