研究概要 |
本研究では,分散型実時間オペレーティングシステムとして我々が現在,米国カ-ネギメロン大学,慶應義塾大学,北陸先端科学技術大学院大学で共同開発中のReal‐Time Mach上に,連続メディアを処理するために適したネットワークシステム,ファイルシステム,メディア間同期システムを構築し,連続メディアを処理するために必要なオペレーティングシステムの機能を明らかにする. 平成7年度は,平成6年度に構築した基盤ソフトウエアを用いて,ストリーム内,及び,ストリーム間同期機構、効率的なリソース管理を行なうための動的QOS制御,リソースの使用量を制限するためのリソース予約システムを構築し,これらを用いて分散ビデオプレーヤを実装することで提案した方法の有効性を実証した. これにより,実時間リソース管理を可能とするReal‐Time Machは画像や音声などの連続メディア処理に重要なことを,実際のアプリケーションを構築することにより実証することができ.また,マイクロカーネルに基づいたオペレーティングシステムは、連続メディアシステムのために必要なオペレーティングシステムサービスを提供する基盤として適していることが実証された.
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