研究概要 |
本年度の実施計画に従いまとめる. (1)樹木の生長モデルについて (1-1)樹皮の生長モデル: 計算量の点で実用的な手法である断片張り付け法を開発した. (1-2)葉や花・果実の生成モデル: 開葉の物理シミュレーション法について検討を行った.花や果実の幾何モデルについては基本的には形状データベースを用意し,花の開花シミュレーションには,開葉のシミュレーション法を適用することが実現的であることがわかった. (1-3)葉の色彩変化のモデル: 葉の姿勢制御や紅葉のシミュレーションのための受光量計算を効率的に行う並列アルゴリズムについて検討を行った. (2)鉢(陶磁器),石,苔などの表現法: 釉薬の発色モデルの開発に向けた基礎研究として,陶芸の実験を行い知見を深めた.特に,釉薬の混じり合い方と垂れによる効果が視覚的印象に重要であることがわかった.石の表現については,遺伝的アルゴリズムが適用できることがわかった.苔については,3次元テクスチャによる表現法について検討を行った. 以上の研究成果(CG作品や論文)は、研究会(情報処理学会,NICOGRAPHなど),国際会議(SIGGRAPH)コンテスト,および学術雑誌などに公表した.さらに本年度は最終年度なので報告書を作成した.
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