研究課題/領域番号 |
06452410
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
伊藤 谷生 千葉大学, 理学部, 教授 (50111448)
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研究分担者 |
宮内 崇裕 千葉大学, 理学部, 助手 (00212241)
浅沼 俊夫 千葉大学, 理学部, 講師 (50092028)
篠原 雅尚 千葉大学, 理学部, 助教授 (90242172)
金川 久一 千葉大学, 理学部, 助教授 (40185898)
伊勢崎 修弘 千葉大学, 理学部, 教授 (60107943)
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キーワード | 浅層反射法地震探査 / サイスミックトレンチング / 油圧インパクター / 高分解能探査 |
研究概要 |
本年度の主要な実績は以下の3点である。第1に、サイスミックトレンチングのシステムづくりを行なったことである。既に、千葉大学が所有している震源(小型油圧インパクター)と地震データ処理ソフトウェアiXLを活かすために、設備備品費を用いてiXL完全対応の解析装置一式を購入し、システムの中核的装置を揃えた。次いで、各種の探鉱器に対応できるように、小型油圧インパクターのトリガー機能を充実させるとともに、探鉱器のデータ記憶フォーマットと解析ソフトの対応性を拡大できるよう改良を加えた。第2に、このシステムのテストランを大学構内及び山梨県上野原町等で繰り返し実行した。特に、小型油圧インパクターの原型となっている油圧インパクターとの平行実験を行ない、性能評価を行なった。その結果、本システムで深度およそ数100メートルまでの探査が可能であること、小型油圧インパクターも200ヘルツ近い高周波成分を発生させているため、かなりの高分解能を有していることが判明した。小型油圧インパクターの操作性や走行性テストも行ない、バックで登坂するなら20度以上の傾斜でも可能なように改良した。また、小型油圧インパクターの繰り返し作動実験を通じて適切な油圧を定めるとともに、ショック緩和材としてのアンビルを新たに用いるなどの改良を施した。第3に、次年度(平成7年度)におけるサイスミックトレンチングのテストサイトとして適切な場所を選ぶ作業を行なった。候補地としては神奈川県山北町の日向断層が最適であるとの結論に達した。
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