研究課題/領域番号 |
06452411
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 龍治 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20013576)
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研究分担者 |
坪木 和久 東京大学, 海洋研究所, 助手 (90222140)
中村 晃三 東京大学, 海洋研究所, 助手 (20143547)
新野 宏 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (90272525)
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キーワード | 集中豪雨 / 降水機構 / メソ降水系 / リトリ-バル法 / 梅雨前線 / クラウドクラスター / モデリング / ドップラーレーダー |
研究概要 |
本研究課題最終年度は、メソ降水系の中でも特に梅雨前線に伴うメソβスケールの降水系について観測を行ない、それについてのデータ解析と数値実験を主体とした研究を行なった。 梅雨前線に伴う降水系の観測は、平成8年6月27日ら7月12日まで、北緯30度46.8分、東経130度16.4分に位置する鹿児島県三島村硫黄島で行なった。観測はオメガゾンデを用いた高層観測を1日2回から4回行ない、また地上気象の、気圧、気温、降水、風向・風速を連続的に観測した。この観測期間中には気象研究所、名古屋大学大気水圏科学研究所、九州大学理学部、通信総合研究所など他の研究期間も同時に観測をしており、結果として大規模な観測網を展開したことになった。これらの研究機関の間ではワークショップを開きデータ交換も行なわれた。 観測期間中、九州南部を中心とする観測網内に、梅雨前線に伴うメソスケールの降水系のいくつかのタイプが観測された。代表的なものとして大規模なクラウドクラスター、線状降水系、ガストフロントを伴った弧状降水系などが見られた。 時間的に高い頻度でオメガゾンデを用いた高層観測を行ない、大気の構造についての多量のデータが得られた。これらのデータを用いて大気の詳細な構造を解析した。降水系についてはレーダーデータの解析、数値実験などを行ない、降水系の構造と発達メカニズムを調べた。また、降水に伴う雷についても落雷位置同定システムのデータを収集し解析を行なった。
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