• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

プラズマ波動系のカオス過程

研究課題

研究課題/領域番号 06452425
研究機関九州大学

研究代表者

河合 良信  九州大学, 大学院総合理工学研究所, 教授 (10038565)

研究分担者 羽鳥 尹承  九州大学, 核融合科学研究所・理論・シミュレーション研究所, 教授 (80023729)
田中 雅慶  九州大学, 大学院総合理工学研究所, 助手 (90163576)
キーワード静電波動 / 電子ビーム・プラズマ不安定性 / ダブルプラズマ / カオス過程 / 分岐現象
研究概要

プラズマ中の静電波動のカオス過程の研究を目的として、初年度は電子ビーム・プラズマ系の波動のカオスを調べた。現在所有しているダブルプラズマ発生装置のドライバープラズマとターゲットプラズマの間に電位を印加することにより、電子ビーム・プラズマ系を実現し、電子ビーム・プラズマ不安定性を励起し、不安定波の周波数スペクトルを測定した。次に、テスト波を伝播させ、干渉法により波形を測定し、テスト波の分散式を求めた。得られた主な結果は以下の通りである。
(1)電子ビームの入射により、周波数が130-200MHzの不安定性が励起された。この不安定性は定在波であることが分かった。
(2)定在波は電子ビームの入射により形成されるポテンシャル間で作られている。
(3)テスト波は下流方向のみならず、上流方向にも伝播していることがわかった。また、エネルギーアナライザーにより、電子ビームは両方向に存在していることが見いだされた。
(4)(1)-(3)の結果から、励起された電子ビーム・プラズマ不安定性は不安定波の反射により定在波になっていると結論される。
(5)密度を増加させると、不安定波の周波数の1/2,1/4そして1/3の分岐現象が観測された。これはカオスへのルートの一つである周期倍加現象によく似ている。
(6)時系列データが測定できた。
以上の結果は、波動系のカオスの研究に貢献出来るものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 林 信哉: "電子ビーム・プラズマ系におけるテスト波の分散関係" 九州大学大学院総合理工学研究科報告. 16. 199-206 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi