研究課題/領域番号 |
06452438
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
柳 哲雄 愛媛大学, 工学部, 教授 (70036490)
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研究分担者 |
才野 敏郎 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 教授 (60126068)
武岡 英隆 愛媛大学, 工学部, 助教授 (90116947)
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キーワード | 物質フラックス / セディメントトラップ / LOICZ |
研究概要 |
科学研究費の交付決定後、直ちに時系列型のセディメントトラップを日油技研(株)に発注した。 そして、購入したトラップと現有しているアーンデラ流速計、アレック濁度計を、1994年11月28日、東京大学海洋研究所淡青丸の研究航海を利用して、東京湾口Stn.TY1(35°2.5・N、139°43.5・E、水深800m)の海底上100mに設置した。設置作業は無事終了した。 時系列トラップのサンプルカップの回転は1週間毎に行われ、1週間毎の沈降フラックスの変動の記録が半年間得られる予定である。また流速と濁度の測定間隔は30分毎である。来年5月の同じく淡青丸の研究航海を利用して係留系を回収する予定である。同時に別のトラップ、流速計、濁度計を同じ点、同じ深さに係留して計1年間の記録を得ることにしている。 また、東京湾から太平洋への物質フラックスを表現出来る3次元数値モデルを開発した。そしてこのモデルを用いて、東京湾の夏季と冬季の残差流の再現に成功した。 来年度トラップの結果が得られた段階で、得られた沈降粒子の化学分析を行って、化学成分の季節変動を明らかにするとともに、得られた物質フラックスの季節変動を数値モデルを用いて再現し、東京湾から太平洋への物質フラックスの季節変動の実態とそのメカニズムを明らかにする予定である。
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