研究課題/領域番号 |
06453003
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
井上 厚行 千葉大学, 理学部, 教授 (30150270)
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研究分担者 |
古川 登 千葉大学, 理学部, 助手 (40251194)
西田 孝 千葉大学, 理学部, 教授 (40012405)
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キーワード | イライト / 熱小変質 / 結晶成長 / カオリン |
研究概要 |
本年度は北海道登別周辺に分布する熱水変質帯の調査を行い、地表にみられる変質帯と当地域周辺で掘られたボーリングコア試料に基づく地下変質帯の性質を比較検討した。さらに、同一目的でいくつかの試料を選び、それらについてK-Ar年代測定を実施した。その結果、地下のかこう岩貫入岩体周辺に発達する黒雲母変質年代は約5〜7Ma、後期の酸性変質であるアルナイト変質は約1〜3Maであり、この地域の変質作用がかなり長期間にわたって継続していたことがわかった。現在はこれらの変質作用に伴うイライト鉱物の変化を検討中である。さらに、ゲルを出発物質としたバッチ法によるイライト鉱物の合成実験を開始し、生成物のキャラクタリゼーションを現在行ている。 一方で、昨年より引続き研究している北海道登別大湯沼湖底堆積物中のカオリン鉱物について、その鉱物の湖底環境条件での溶解・成長様式を知るために、電子顕微鏡による形態変化を観察すると同時に、同一条件(80℃、pH3)でのカオリン鉱物の溶解実験を実施しカオリナイトとハロイサイトの溶解速度を決定した。データの詳細は現在検討中である。
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