研究概要 |
1.岡山県備中町布賀および広島県東城町久代に産するトバモライト族鉱物(トバモライト,単斜トバモライト,プロンビ-ライト,リバーサイドアイト,大江石)の産状を調査し,鉱物の採集を行った. 2.各トバモライト族鉱物の合成できる条件を決めつつある.特に,単斜トバモライトと大江石については今までに合成したという報告がないが,合成の可能な条件が明らかになりつつある.また,X線を用いた結晶構造解析に使用するために,適当な大きさの結晶を合成できる条件を検討している. 3.天然のトバモライト族鉱物の化学分析を行いつつある.電子プローブ微小部分析計により,カルシウム,シリカ,アルミニウムの含有量を決定し,鉱物種による系統的な違いを検討している.含水量については,元素分析装置の設置,テスト分析,標準物質の定量分析を行い,測定が可能になった. 4.元素分析計により,エトリンジャイト族鉱物の含水量,含炭酸量,含硫酸量の測定を行う準備が整った.
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