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1994 年度 実績報告書

可溶性フタロシアニン金属錯体を用いる触媒反応

研究課題

研究課題/領域番号 06453050
研究種目

一般研究(B)

研究機関島根大学

研究代表者

春日 邦宣  島根大学, 理学部, 教授 (00032615)

研究分担者 杉森 保  島根大学, 理学部, 助手 (60263505)
半田 真  島根大学, 理学部, 講師 (70208700)
キーワードフタロシアニン / 二酸化炭素の固定 / プロピレンオキシド / 環状炭酸プロピレン / 構造異性体 / アルコキシ誘導体 / 立体障害
研究概要

フタロシアニンアルミニウム(III)錯体を用いたCO_2の化学的固定
当研究室ではすでに、CO_2がプロピレンオキシド(PO)と反応して環状炭酸プロピレンとして固定する反応をAl(Cl)Pc(t-Bu)_4またはAl(OH)Pc(t-Bu)_4錯体が触媒することを見いだしている。その場合、反応は1-メチルイミダゾール存在下、CO_2およびPOのAl-Cl間への挿入反応を経て進行する。
今回、Al(OH)Pc(t-Bu)_4とトリエチル(2-ヒドロキソプロピル)アンモニウムハライドまたは4級アンモニウム塩(例えば、テトラプロピルアンモニウムブロマイド)共存下でCO_2、PO、Al(III)、ハロゲンイオンからなる六員環中間体を経てCO_2の固定が進行することを見いだした。
置換フタロシアニン及びそのニッケル(II)錯体の構造異性体の分離
フタロシアニンの4置換誘導体については、これまでその4つの構造異性体の混合物を用いて種々の研究がなされてきたが、分子レベルでの研究には支障があった。本研究では出発原料のフタロニトリルにかさ高い置換基を導入する事により構造異性体の生成比の制御を試みた。3-アルコキシフタロニトリルをペンタノール中で金属リチウムと還流して得たフタロシアニン誘導体中で、3-ペントキシ及び3-メチルブトキシフタロニトリルを用いた場合は一種類の異性体のみが得られた。なお、これらのフタロニトリルと塩化ニッケルから直接ニッケル(II)錯体を合成すると複数の異性体が得られた。合成条件によっても異性体の生成分布は異なる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.KASUGA: "Yliorescence of europium complex in solnents" Polyhedron. 13. 159-161 (1994)

  • [文献書誌] M.HANDA: "Chain compound of Molybdenum pivalcte" Bulletin ofthe Chemical Socilty of Japan. 67. 3125-3127 (1994)

  • [文献書誌] M.HANDA: "Spectral proplrties of hexadeca pluorophthalocyanine" Inorgnica Chimica Acta. 230. 41-44 (1995)

  • [文献書誌] K.KASUGA: "Photoreduction of methylviologen catalysed by phthalocyanine" Polyhedron. (in press).

  • [文献書誌] K.KASUGA: "Prepavation of amphiphilic phthalocyanine complex" Polyhedron. (in press).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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