• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

油脂品質評価のための新しい電気化学計測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06453072
研究機関東京薬科大学

研究代表者

高村 喜代子  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (40057302)

研究分担者 楠 文代  東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (70057371)
キーワードボルタンメトリー / フローインジェクション分析 / 高速液体クロマトグラフィー / 電気化学検出 / 油脂酸価 / 高級脂肪酸 / リパーゼ活性 / コリンエステラーゼ活性
研究概要

油脂中の遊離脂肪酸の含量は、油脂の品質評価の指標として重要である。本研究は、信頼性、実用性、汎用性の高い油脂類の品質評価法を開発することを目的に、前年度より開始した。キノンの電解還元時のボルタモグラムには、脂肪酸濃度に依存する特異な還元波が出現する事実に基づき、本年度はフローインジェクション分析による油脂中の遊離脂肪酸の新規定量法を確立し、種々の油脂試料につき広く応用を図った。また、高速液体クロマトグラフィーにおける電気化学検出器を作製し、各種脂肪酸の分離定量を可能にした。
1.電気化学検出/フローインジェクションシステムの作製と応用
(1)油脂中遊離脂肪酸の定量 前年度作製した電気化学検出器を組込んで本システムを完成し、油脂中遊離脂肪酸定量の最適条件を検討した。その結果、25〜1500pmol/testの酸濃度に対して精度よく(相対標準偏差1.4%)定量が可能であり、1時間当り60検体が測定できた。これより、本法は従来法よりはるかに優れていることがわかった。
(2)エステル分解酵素の活性測定 本法の応用としてヒト血清中リパーゼおよびコリンエステラーゼ活性測定を試み、好結果を得た。
(3)食品中の酸成分の定量 一例として、コーヒー豆中の酸類の定量に本法を適用したところ、従来法をはるかに上回る高感度定量法であることがわかった。また、本結果はヒトによる味テスト結果とよく相関するので、食品の品質評価法としても有用と考えられる。
2.電気化学検出/高速液体クロマトグラフィーシステムの作製と応用
ODSカラムに本検出器を組合わせることにより、種々の高級脂肪酸の直接分離・定量を可能ならしめた。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi