研究概要 |
コウボ(Saccharomyces cereviceae)の三価鉄還酵素遺伝子(FREI)を,二種類のコンストラクト(プロモーターはCaMV35S)につないで,アグロバクテリウムの系でタバコに導入し,トランスジエニツクタバコを作成した。これらのタバコの第2世代種子を採取し,発芽植物について,寒天プレート上でBPDS(bathophenanthroline disulfonate)を発色させる,三価鉄還元活性をスクリーニングし,これらを用いて水耕法で大きく育てたタバコについて,Fe欠乏条件下でのタバコ根の還元能を調べた。その結果,いずれの株も,対照区のタバコとの有意な差は認められなかった。その原因を徹底的に追求した結果,導入した遺伝子のメッセージが実際より短いことが判明し,codeが途中から読まれている可能性が考えられた。PCRにより,codeを変更させたFREI遺伝子を作成し,再度挑戦している。
|