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1994 年度 実績報告書

エビ類の生殖巣成熟におよぼす飼料中の栄養因子

研究課題

研究課題/領域番号 06453180
研究機関鹿児島大学

研究代表者

金澤 昭夫  鹿児島大学, 水産学部, 教授 (70041697)

研究分担者 越塩 俊介  鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (60186666)
手島 新一  鹿児島大学, 水産学部, 教授 (70041704)
キーワード卵巣成熟 / 栄養素 / エビ / リン脂質 / 高度不飽和脂肪酸 / ビタミン
研究概要

1.クルマエビの卵巣成熟におよぼすビタミン類の効果を調べるために、片眼柄処理後30日間、各ビタミン強化配合飼料を給餌することにより卵巣成熟度を判定した。その結果、ビタミンA,ビタミンCおよびビタミンEに顕著な卵巣成熟効果が見出された。
2.安定性の高いビタミンCの誘導体L-アスコルビン-2-リン酸-マグネシウムには、クルマエビの卵巣成熟に顕著に効果がみとめられ、その含量は50mg/100飼料で十分であった。
3.クルマエビの卵巣成熟におよぼす大豆レシチン+イカ肝油添加完全飼料区,大豆レシチン欠乏飼料区およびイカ肝油欠乏飼料区の影響を比較した。完全飼料区において、眼柄除去をした雌クルマエビのGSIは、著しく高い値を示したが、大豆レシチンまたはイカ肝油欠乏飼料区では低かった。これらの結果はエビ卵巣成熟にリン脂質とn-3高度不飽和脂肪酸の両者が必要であることを示した。
4.クルマエビの卵巣成熟におよぼす高度不飽和脂肪酸の効果を試験した結果、EPAとDHAには卵巣成熟促進効果がみとめられ、とくにDHAには強い効果が見出された。
5.クルマエビの卵巣成熟におよぼすリン脂質の効果は、フォスファチジルコリンに顕著な卵巣成熟促進作用がみとめられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 金澤 昭夫: "水産動物に対するリン脂質の重要性" Feed Oil Abstracts. No.33. 1-7 (1994)

  • [文献書誌] Akio Kanazawa: "Nutrition Requirements of Srimp" The 3rd Asian Fisheries Forum. (1995)

  • [文献書誌] 金澤 昭夫: "現代の水産学" 恒星社厚生閣, 407 (1994)

  • [文献書誌] Akio Kanazawa: "Proceedings of IWGCN" International Working Group on Crustacean Nutrition, (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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