• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

アミノ酸分析法による日本列島の最近50万年間の自然環境の復元

研究課題

研究課題/領域番号 06453197
研究機関千葉大学

研究代表者

宮内 崇裕  千葉大学, 理学部, 助手 (00212241)

研究分担者 伊藤 谷生  関西大学, 理学部, 教授 (50111448)
木庭 元晴  関西大学, 文学部, 教授 (40141949)
キーワードアミノ酸分析 / ESR年代測定 / ラセミ化 / イソロイシン / 続成過程 / 軟体動物化石 / 第四紀後期
研究概要

本年度の目的は,アミノ酸分析装置の設置と調製,および本邦太平洋岸産の軟体動物化石の採取・ESR年代測定・アミノ酸分析であった。
アミノ酸分析装置の調整については,データのリダクションとプロセッシングまでのシステム構築は順調に進行し,溶液のサンプラー設置後はほとんど自動的に分析と出力が可能となり,1試料あたり3種のアミノ酸分析と解析時間が30分〜40分で終了できるようになった。しかし採取試料の溶出・分液作業には汚染を発生させないために改善の余地が若干残され次年度の課題となった。
試料については,常磐海岸,三浦半島の中・後期更新統と目される海成層から軟体動物化石を採取した。試料を2分し,ESR年代測定とアミノ酸分析を施した。両試料からのESR信号は十分に受信でき,年間自然放射線量(現在,TLD素子によって測定中)の測定完了後,絶対年代が得られる予定である。アミノ酸分析では,有効なイソロイシンのラセミ化の程度は常磐海岸の試料の方が三浦半島の同時代の試料よりも小さく,最近15万年間では緯度的に北にある常磐海岸の方が化石の続成過程において化学的反応(ラセミ化)が遅く進行してきたことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮内崇裕・木庭元晴・伊藤谷生: "アミノ酸分析法による日本列島太平洋岸の自然環境の復元" 第四紀研究. (発表予定).

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi