研究課題/領域番号 |
06453218
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
大船 泰史 大阪市立大学, 理学部, 教授 (20142078)
|
研究分担者 |
島本 啓子 財, サントリー生物有機科学研究所, 研究員 (70235638)
|
キーワード | 興奮性アミノ酸レセプター / 不斉ロジウム触媒 / 分子内シクロプロパン化 / mGluR2 / DCG-IV / CCG / コンフォメーション / 光理化付加 |
研究概要 |
興奮性アミノ酸レセプターの活性化機構の解明にむけ、化学からのアプローチとして有効なリガンドの合成と薬理学的同定を行った。まず、前年度開発した不斉ロジウム触媒を用いた分子内シクロプロパン化法により、強力なmGluR2作動薬であるDCG-IVとMCG-Iの短段階かつ高立体選択的な合成ができた。ついで、分子内あるいは分子間による光環化付加反応によって、新たにCCGおよびDCG類の4員環類縁体の合成も完成した。これは3員環-6員環のグルタミン酸類縁体がそろったことから、コンフォメーションの見地から環のサイズと活性の相関研究を進めている。また、合成化合物の光親和性ラベル化にも成功し、受容体結合実験をはじめとする、生化学・分子生物学的手法による薬理学的性質に関する同定を一部完了した。これに加えて、グルタミン酸およびCCG類のアルファ位の自由回転の固定化を目的として、アルファ置換体の合成も進んでいる。
|