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1994 年度 実績報告書

マイクロサテライトマーカーを用いた植物分子生態学

研究課題

研究課題/領域番号 06454010
研究種目

一般研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

河野 昭一  京都大学, 理学部, 教授 (30019244)

研究分担者 寺内 良平  京都大学, 理学部, 助手 (50236981)
キーワードマイクロサテライトマーカー / オニドコロ / フタバガキ / シロ イヌズナ / 集団解析 / Arabidopsis / Dioscorea / Dryobalanopsis
研究概要

材料としてもちいる植物種のうち、既にマイクロサテライトマーカーの開発に着手し成功している植物オニドコロ、フタバガキ、シロイヌナズナについては、新たに作成されたマイクロサテライトマーカーを用いて解析が行われた。フタバガキ、オニドコロの両種のマイクロサテライト多型に関しては、その成果がすでに遺伝学雑誌(Jpn.J.Genet.69:567-576,1994)、ゲノム(Genome37:794-801,1994)に発表されている。シロイヌナズナの日本国内の12集団について、既存のマイクロサテライト・マーカー29座位についてスクリーニイングを行った。その結果、日本国内の集団間に著しい変異の存在が明らかとなった。Col,WSなど実験系統を含む野性集団の近隣結合法による解析の結果、著しく変異パターンの異なる4つの集団群が識別された。その内、福井、石川、富山、広島の4集団は小型で、花弁が明瞭に裂開しない花をつけ、葉はへら形で葉柄が発達せず、ロゼット葉の枚数が多く、Colなどの実験系統に類似するのに対し、新潟、秋田、酒田、山形、徳島、京都などの集団構成個体は花弁がよく裂開する大型の花をつけ、葉柄がよく発達する独特な小型で卵形の葉をつける独特な形質を保有することが判明、少なくとも日本国内には2型の集団が存在することが明らかにされた。その成果は論文として、現在遺伝学雑誌(Jpn.J.Genet.)に投稿中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Terauchi,R.: "A polymorphic microsatellite maker from the tropical tree Dryobalanopsis lanceolata(Dipterocarpaceae)" The.Japanese Jornal of Genetics. 69. 567-576 (1994)

  • [文献書誌] Terauchi,R.: "Microsatellite polymorphism in Dioscorea tokoro,a wind yam species." Genome. 37. 794-801 (1994)

  • [文献書誌] Todokoro,S.: "Microsatellite polymorphisms in natural populations of Arabidopsis thaliana in Japan." The Japanses Jornal of Genetics. (submitted).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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