研究課題/領域番号 |
06454054
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 博宣 京都大学, 農学部, 教授 (30026398)
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研究分担者 |
柴田 昌三 京都大学, 演習林, 講師 (50211959)
丸山 宏 京都大学, 農学部, 助手 (30157416)
吉田 てつ也 京都大学, 農学部, 講師 (10026552)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 都市周辺地域 / 景観保全 / 選好 / 河川景観 / 農村景観 / 土地利用 |
研究概要 |
都市の市街化区域と市街化調製区域にまたがる都市周辺地域では、道路沿線、あるいは都市周辺農村集落や里山などの土地利用や景観保全に関して多様な問題が提起されており、都市周辺地域の景観保全に関する計画論は重要な研究課題と言わざるをえない。このような土地利用ならびに景観保全計画は、地域づくりのなかで展開されるべきであり、地域住民のより具体的な意向が計画にとって重要な要因であると考えられる。この調査研究では、近年急激な土地利用と景観の変化が見られる神戸市西区伊川谷地区を対象に、土地利用や景観保全に関する具体的な住民の意識を知り、それを通して地域の景観保全の方向を知ることを目標とした。住民の意識をより具体的に知るため、空中写真、デザイン・スケッチ、コンピュータ画像などを用いて調査し、景観保全計画のための景観構造の抽出、地域を縦貫する河川景観のあり方、ならびに農村集落景観の開発と保全の方向について検討し、次ぎのようにとりまとめた。 1.まず、対象地域全域の土地利用と景観の変化に対する住民の意識を、空中写真認知方をもちいて調査し、開発と保全に関する住民の選好を考察した。その結果、地域を縦貫する河川環境の保全が重要であることが明らかになった。 2.これをうけて、次ぎにその河川の景観に関し、いくつかの景観デザインを住民に提示し、その評価を分析、考察した。その結果、周辺景観に調和した河川の自然的取扱が求められていることが明らかになった。 3.最後に、地域に残存する農村景観について、その開発と保全に対する住民の選好をいくつかの景観デザインやコンピュータ画像をもちいて調査分析した。その結果、河川や道路に沿う緑地の保全と、低層建築による開発パターンが農村景観の保全に不可欠の要素であることが明らかになった。
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