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1994 年度 実績報告書

ネギ属野生種が染色体提供親であるネギの単一異種染色体添加系統の作出と遺伝子分析

研究課題

研究課題/領域番号 06454057
研究種目

一般研究(B)

研究機関佐賀大学

研究代表者

田代 洋丞  佐賀大学, 農学部, 助教授 (20039340)

キーワードAllium / 野生種 / 異種染色体添加系統 / アイソザイム分析 / 胚珠培養 / 核型分析
研究概要

ネギ属野生種Allium galanthum,A.oschaniniiおよびA.vavilovii(2n=16、それぞれゲノムG,OおよびVを持つ)が染色体提供親であるネギ(2n=16、ゲノムFを持つ)の単一異種染色体添加系統を作出するために、ネギと野生種の3倍性雑種(2n=24、ゲノムFFG、FFOおよびFFVを持つ)多数にネギを戻し交雑した。しかし、授粉後一部の子房が肥大を開始するにもかかわらず、約2週間後には肥大を停止し、褐変・枯死する現象が見られた。そこで、以後の交配では授粉12-20日後に胚珠を摘出してホルモンフリーのMurashige and Skoogの倍地で培養した結果、多数の発芽種子を得ることができた。これらの発芽種子の多くは培養フラスコ内で正常な生長をせず、ガラス化してしまったが、一部の個体は正常に生育したので、植木鉢に移植し、栽培を行った。生長した8個体について根端細胞の染色体調査を行った結果、1個体はA・galanthumが染色体提供親であるネギの単一異種染色体添加系統(2n=17、FF+nG)であることが明らかになった。
単一異種染色体添加系統が持つ異種染色体を同定するための基礎的研究として、ネギ、野生種および両者の雑種を用いて詳細な核型分析を行い、野生種の個々の染色体の腕比およびネギの染色体に対する相対長を明らかにした。さらに、異種染色体に座乗するアイソザイム遺伝子を分析するための基礎的研究として、ネギ、野生種および両者の雑種を用いて7種類の酵素(グルタミン酸-オキザロ酢酸トランスアミナーゼ、ホスホグルコムターゼ、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホグルコイソメラーゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、6-ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ)のアイソザイム分析を行い、8種類のアイソザイム遺伝子座(Got-1、Got-2、Pgm-1、Gdh-1、Pgi-1、Mdh-1、Idh-1、6Pgd-2)についてそれぞれの野生種が持つ対立遺伝子を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masayoshi SHIGYO: "Genetic analyses of glutamate dehydrogenase isozymes in cultivated and wild species of section Cepa in Allium" Journal of the Japanese Society for Horticultwal Science. 64(in press). (1995)

  • [文献書誌] Yosuke TASHIRO: "Genetic analysis of glutamate-oxaloacetate transaminase isozymes in wild species of section Cepa in Allium" Journal of the Japanese Society for Horticultwal Science. 64(in press). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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