研究課題/領域番号 |
06454058
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
羽柴 輝良 東北大学, 農学部, 助教授 (20189476)
|
研究分担者 |
柄澤 明 東北大学, 農学部, 助手 (90204651)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
キーワード | Rhizoctonia solan1 / ORF1-1の68アミノ酸 / 新規タンパク質の合成 / ヘアピン・ループ線状プラスミド / RS64タンパク質 / 細胞壁局在性 |
研究概要 |
重要土壌病原糸状菌Rhizoctonia solaniの宿主認識に関与していると考えられるヘアピン・ループ線状プラスミド、pRS64の翻訳産物として得られた新規タンパク質は68アミノ酸残基よりなることを認めた。決定したアミノ酸配列はN末端側からMetThrLeuLeuProLysAlaGlyAlaPheThrAsnArgProAspArgArgLeuProGlyValAsnSerrAlaSerGlyAfgSerTrpMetLysLeuProCysLysSerGluGlyAsnCysLeuSerMetProTrpGIyIleValLeuArgSerHisSerLeuSerGlyLeuAspArgLeuProLeuGluProProLysValAlaであった。 本アミノ酸配列からN末端側から35アミノ酸残基と残りC末端側33アミノ酸残基をペプチド合成機を用いて合成ポリペプチドを化学合成し、家ウサギに注射して特異性の高い抗体を作製した。作製した抗体を用いたウエスタンブロット解析の結果から、エピトープはN末端側に存在することが判明した。本タンパク質は細胞壁に存在していることが証明され、細胞間情報伝達に重要な役割を持っている可能性が示唆された。更に、新規タンパク質のC末端側にはロイシン・リッチリピート(LRR)・モチーフ(L--L--L--L-L)があり、LRRはタンパク質どうしの相互作用およびシグナル伝達に関与する重要な構造骨格をなすと考えられていることから、新規タンパク質のC末端部のLRRに合成したLRRを数個連結させたデザインタンパク質を作成して宿主認識の確証を行い、デザインタンパク質を用いた病害防除法の確立にせまった。
|