研究概要 |
桑に変わる人工飼料の開発によって日本の養蚕は桑樹の成育による5月から10月までの季節産業から周年養蚕が可能になった.本研究はその実用化のための基礎研究である.先ず飼料を桑より安価な人工飼料を年中製造するために高価な素材である桑葉粉末については国産のものと外国(中国)産のものについて検討しその製造法として天日乾燥によっても問題がないことを明らかにした.つぎに蛋白源として脱脂大豆粉末と産業廃棄物オカラ粉末の稚蚕期と製蚕期の量比を明らかにし,それは前者が15〜25%後者が15〜50%であれば発育成長や両指に悪影響がない.今後はオカラの湿体での保存利用法の検討が重要と思われる.現在人工飼料者での給餌法は1日に1回又は2日に1回であるが本研究では全会25日3回毎を常法とし全会2会給餌法を検討を進めたが飼料の成型を工夫する必要があり我産期は波型又は捍状が摂食によいことが明らかとなり,大量者での検討に入つた.人工飼料を用いて有菌・無菌毎での牛脂の無糖分解酵素を中心とした研究では現在では両者に大きな差異は認められない。
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