研究課題/領域番号 |
06454067
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸・昆虫利用学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
松原 藤好 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (50027877)
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研究分担者 |
森 肇 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (80201812)
角田 素行 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (50127164)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 人工飼料 / 無菌飼育 / 全令3回給餌 / 周年養蚕 / 工場養蚕 / 繭糸質 / 生産費 / 経営 |
研究概要 |
本研究は人工飼料無菌飼育法によって周年養蚕を実施し、年間を通して安定的、高品質の繭生産によって蚕糸業の活性化を計ることを目的としている。 蚕の飼料としては桑に変わる低コストの人工飼料の開発には特に産業廃棄物オカラを50%(壮蚕期)を含む人工飼料を作成し、天日乾燥の桑葉粉末と主要素材の添加量およびビタミン、ミネラルの添加量を明らかにし、低コストで飼育結果の良好な飼料組成を明らかにした。飼育法については原蚕と交雑種の全齢2回および3回給餌法による飼育標準表を作成し、飼育成績、化蛹、化蛾歩合および産卵量を明らかにした。 養蚕の施設および設備については既設のもの及び新しく工学的手法を導入する場合について検討し、無菌室および無菌施設についても明らかにし、人工飼料の調製装置などについても検討し、機械化によって省力化を計った。 周年養蚕においては、本研究成果に基づいて生産した糸繭用交雑原種を年間蚕種製造し、月2回年24回、全齢3回給餌法で繭生産した場合、経過日数は24〜25日、収繭量(1箱当たり)は32〜35kg、解じょ率60〜85%、生糸量歩合14.5〜16.5%、繭糸長1000〜1150m、繭糸繊度約2.2〜2.6デニールで、黄変のない光沢のある絹糸が得られることが明らかとなった。また人工飼料育では世界で初めて全齢3回給餌法の作業項目と時間また、生産費目および生産費を明らかにし、本法で100万トン繭生産する場合の経営試算などについても明らかにした。
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