研究概要 |
代表者の勤務先変更に伴い研究環境が変わったため,取りあえず酵素種をエステラーゼに絞ることにした。供試昆虫の収集,飼育管理については千葉県他数県,約10地方の国内個体群を集めることができ,海外産では森林総合研究所で輸入して継続飼育中の台湾及び中国産3産地のマツノマダラカミキリを供試することが出来た。 活性染色を行うため非変成ポリアクリドアミドゲルを用いた。虫態別では幼虫,蛹,成虫,組織別では消化管,前胸部,全虫体等の活性の比較を行い,それぞれの最適蛋白質濃度を明らかにした。同じ虫態では同一地方個体群内でほぼ同一の像が得られたが,幼虫と成虫とでは異なった。産地間の比較では,中国産は日本産とは明らかに異なるパターンが得られ,形態(色)や休眠性の違いに対応した結果が得られた。
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