研究課題/領域番号 |
06454106
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡本 嗣男 東京大学, 農学部, 教授 (40031215)
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研究分担者 |
米川 智司 東京大学, 農学部, 助手 (70191658)
坂井 直樹 東京大学, 農学部, 助教授 (00092213)
鳥居 徹 東京大学, 農学部, 助手 (60172227)
木谷 収 東京大学, 農学部, 名誉教授 (00024539)
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キーワード | 防除 / 除草 / 農薬施用低減 / 環境 |
研究概要 |
1)病気の早期診断 病原菌を作物に塗布して、その発生過程を分光反射特性ならびに画像処理から検出する研究を行った。実験材料としては、キュウリを用い、病原菌としては炭素病菌を用いた。また、自然発生したウドンコ病に関しても観測を行った。画像処理による病気の早期発見に関しては、分光反射特性を調べた結果、健常な葉と病気の葉では500nm付近の分光反射特性変化があることが確認できた。近赤外領域では、変化は確認できなかった。なお、光源として色温度が高い蛍光灯と色温度の低い白色灯を組み合わせて分光特性を計測した。なお、分光反射特性は、計測ごとに反射率が異なるため病原菌で反射特性が変化する周波数と変化しない周波数における反射率との比較で評価する必要があると思われる。 2)早期除草 本年度は、圃場に設けた多数の区画に供試雑草を移植栽培して除草剤の微量施用に関する基礎実験を行った。要因は、雑草4種(ホトケノザ、×除草剤3種×施用時期3ステージ(生育初期、盛期、ロゼット期)×施用法3処理(全面散布、微量塗布、微量直接注入)×薬液濃度3種(標準液の3/3、2/3、1/3の濃度)を10回反復して行った。効果の判定は、薬剤施用後1週間から2週間経過時に枯死から効果無しを5段階評価した。その結果、生育初期の施用効果は高い。今の塗布方法は効果が低い。注入法の効果はおおむねたかいが効果の現れにくい雑草もあった。という結果を得た。
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