研究課題/領域番号 |
06454122
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
梅津 元昭 東北大学, 農学部, 助教授 (30005649)
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研究分担者 |
松本 浩道 東北大学, 農学部, 助手 (70241552)
佐々田 比呂志 東北大学, 農学部, 助手 (90158931)
太田 実 東北大学, 農学部, 助教授 (00005670)
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キーワード | 胚性幹細胞(ESC) / 内細胞塊(ICM) / 始原生殖細胞(PGC) / ラット / ヤギ / フィーダー / 胚性生殖細胞(EGC) / LIF |
研究概要 |
家畜胚パイロット細胞として、特にESC化が困難なラットの内細胞塊ICMについて、分化抑制に効果的な培養系の中で、コロニーの接着を促進するフィーダーの検討に主眼をおいた。14日齢のマウス胎子由来の繊維芽細胞(MFB)をマイトマイシンC処理で不活性化したフィーダー層(MFF)を用いた。胚盤胞を透明帯除去してフィーダー層上へ置き、4〜5日後ICMをピックアップした。トリプシン処理後フィーダー層を採取したとき、3〜4日後種々な形態の細胞群の中にES細胞と同様な形態のコロニーがみられ、新鮮なフィーダーへ継代した。以後未分化状態が5代継代維持された。マウスでは始原生殖細胞(PGC)をLIF(白血球増殖抑制因子)、bFGF(塩基性繊維芽細胞成長因子)、SI因子を添加して培養し多能性のある胚性生殖細胞(EGC)の樹立が確立されているが、ラットではその試みが無いのでラット繊維芽細胞(RFB)あるいはSl^4-m220をフィーダーとして、EGCの樹立を試みて前者で5代、後者で4代継代可能であった。ヤギ胚によるESCの樹立を試みとして、当研究室で飼育しているザ-ネン種を交配させて、得た胚盤胞からICMを取り出し。STO細胞をフィーダーとして、ES細胞様コロニーの形成と継代を検討した。13回ICM細胞をプレートし、フィーダーに接着したのは8個のうち5個が未分化状態を保つコロニーを形成し、それぞれ継代を試みたが1例でのみ2代の継代が出来た。また、MFFをフィーダーとした場合15回のプレートのうちフィーダーに付着したものが12個、コロニーを形成したものが10個、うち6個が1回の継代ができた。
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