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1995 年度 実績報告書

酵素抗体法を応用したウシ代謝性ホルモンの測定法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454133
研究機関北里大学

研究代表者

川村 清市  北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (60050530)

研究分担者 星 史雄  北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (00219164)
日笠 喜朗  北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (30165071)
樋口 誠一  北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (60095510)
高瀬 勝晤  北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (40050596)
キーワードウシ / インシュリン / 成長ホルモン / チロキシン(T4) / 酵素抗体法(ELISA) / 内分泌 / ホルモンの分離精製法
研究概要

本研究を次の項目に準じて実施し、以下の成績を得た。
1.ウシの下垂体(bGH)、膵臓(インスリン)および甲状腺(T_4)から既報の各ホルモンの分離法を応用し、そしてこれに高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を適応させて精製を行った。その結果、何れも極めて精製純度の高い単一成分を分離し得たことを明らかにすることができた。
2.次いで、これらのホルモンを各種の物理化学的および免疫学的手法により、各々の特性について検索したところ、何れも精製純度の高い単一成分であり、かつ各々の抗体とピュアーに反応する蛋白質であることが解った。
3.以上の知見から、これらの各分離された蛋白質は、それぞれが目標とした精製度の高いホルモンであることが理解された。
4.これらの各ホルモンの免疫学的測定法を確立するために、まず、Avidin-Biotin Complex(ABC)法およびAlkaline Phosphatase(ALP)を用いた吸光測定による酵素抗体法(EIA)法・サンドウイッチ法を基本として、これに各々若干の改良を加えつつ、基礎的なアッセイ系の反応条件について検討し、目的とする一応の成果を得ることができた。しかし、インスリンおよびbGHへの検量線の作成については、さらなる高感度領域について検討する必要があると思われた。
5.健康牛および各種の病傷牛などからの血清を用いてEIA法による測定を試みたところ、いずれもラジオイムノアッセイ(RIA)法と相関性の高い測定結果を得ることができた。しかし、インスリンおよびbGHの測定値にあっては、特に低濃度領域において精度の高い測定成績を得ることができなかった。
6.したがって、EIA法によるこれらのホルモンの血清中濃度測定の改善に当たっては、抗体純度の向上、IgGを解離させたFabフラグメントの固相化などについて、さらに検討することが必要であると思われる。また、血清サンプルによっては、反復する測定によってもRIA法の値とかけ離れるケースがあったが、これらのデータの解離を是正するためには、血清の処理法についてさらなる吟味が必要と思われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川村清市: "ウシインスリンおよび成長ホルモンの分離精製" 臨床生化学. (発表予定).

  • [文献書誌] Kawamura,S.et al.: "Determinations of insulin and growth hormone in serum of bovine by enzyme-linked immunosorbent assay." J.Dairy Sci.(発表予定).

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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