研究課題/領域番号 |
06454205
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 国立病院医療センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
竹田 美文 国立国際医療センター, 研究所, 所長 (30029772)
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研究分担者 |
山崎 伸二 国立国際医療センター, 研究所, 室長 (70221653)
倉園 久生 国立国際医療センター, 研究所, 室長 (90186487)
西渕 光昭 京都大学, 医学部, 助教授 (50189304)
KURAZONO Hisao International Medical Center of Japan, Research Institute, Division Chief (90186487)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 下痢原因毒素 / 大腸菌 / 赤痢菌 / コレラ菌 / 腸管出血性大腸菌 / Vero毒素 |
研究概要 |
(1)新しい下痢原因毒素であるcytolethal distending toxin(CDT)の遺伝子が、大腸菌以外の赤痢菌のうちS.dysenteriaeとS.sonneiにも存在することを明らかにした。しかしコレラ菌をはじめ、種々のVibrio属菌には存在しなかった。 (2)S.dysenteriaeのCDT遺伝子の構造を調べた結果、大腸菌のCDT遺伝子と11塩基が異なることを明らかにした。アミノ酸の相違は2残基であった。 (3)S.dysenteriaeのCDT遺伝子をE..coliにクローニングし、その産物を部分精製し、性状を調べた。しかし、その下痢活性を明らかにすることはできなかった。 (4)患者、環境材料などの種々の起源から分離したVibrio cgoleraeO1,O139およびそれ以外の血清型菌に、コレラ毒素、ZOT、ACE およびエルトールヘモリジンの遺伝子が、どのように分布しているかを、合計1,154株について調べ、それぞれの毒素遺伝子が、種々の組み合わせで存在することを明らかにした。コレラ菌による下痢に、今後これらの遺伝子産物がどのように関与しているかを調べることにより、コレラ菌の下痢原性についての詳細な情報を得る手がかりが得られた。 (5)腸管出血性大腸菌が産生するVero毒素のうち、従来variantの存在が報告されていないVT1について、2種類のvariantの1つVT1v1については、精製を行い、精製毒素の性状を明らかにした。その結果、VT1v1はVT1より生物活性が1/40〜1/100と低いことがわかった。VT1v1とVT1とはアミノ酸配列で83%の相同性があるが、活性の低下が相同性の無いアミノ酸に起因する可能性を推定することができた。
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