研究課題/領域番号 |
06454244
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
角田 文男 岩手医科大学, 医学部, 教授 (80048256)
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研究分担者 |
小野田 敏行 岩手医科大学, 医学部, 助手 (00254748)
板井 一好 岩手医科大学, 医学部, 講師 (10048572)
立身 政信 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (70137496)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 骨塩量測定 / 骨粗鬆症 / 集団検診 / 骨密度標準値 / 成人女性 / DEXA法 / 超音波法 |
研究概要 |
本研究は、高齢化社会の到来に伴い急増した骨粗鬆症の予防対策として、社会的にニーズの高い骨量の高感度・高精度測定を主とした骨粗鬆症集団検診の高率化を目指すとともに、地域住民の大規模な骨量データを収集して年齢別の骨量基準値を設定し、さらにその他骨量に関わる各種因子の解析をすることにより、骨粗鬆症の効率的な集検技法を確立することを目的とした。 骨量測定には大型検診車に搭載したDEXA装置(米Norland社製、XR-26型)を用い、本装置の一部を新しい高速化附属器具に更新して測定時間の短縮を図った。その結果、従前の1人当たり平均測定時間(腰椎標準測定)10分を7分へ短縮できた。1日の実測人員は50〜60人まで実現できたが、当初目標とした1日100人の測定には至らなかった。そこで、超音波を用いた踵骨骨強度測定装置(米Lunar社、A-1000)を導入して検診の効率化を図った。本法はX線の被曝がない上、DEXA腰椎測定法など測定不適例が少なく、1日当たり検診人数も平均70名と効率面で優れていた。しかし、本法の測定値がDEXA法の測定値と乖離する例もしばしばみられたので、これら2種の装置を併用することが望ましい。骨粗鬆症のスクリーニングおよび保健指導を主目的とした骨粗鬆症検診では、多人数を短時間で測定できる装置の使用が望ましく、この目的で超音波を利用した装置などが適するが、精度の点において、検診には上記の2種の装置を併用すべきものと結論された。 実地に、2種の装置を併用する検診法により骨粗鬆症検診を実施した結果、検診の精度を落とさずに検診効率を高める成績を得ることが出来た。 女性の20歳から79歳までの骨量正常値を設定できた。さらに骨量に関与する運動要因についても興味ある知見を得られた。
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