研究課題/領域番号 |
06454295
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土屋 滋 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (30124605)
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研究分担者 |
大橋 芳之 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (60250825)
峯岸 正好 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (20211592)
今野 多助 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (00004846)
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キーワード | 造血幹細胞 / CD34 / 免疫磁気ビーズ / IL-2レセプターγ鎖 / 白血病細胞株 / 遺伝子導入 / bcr / abl / c-Kit |
研究概要 |
1)ヒト造血幹細胞の単離:骨髄あるいは臍帯血由来単核球分画より、二次抗体結合免疫磁気ビーズと抗CD34抗体の組み合わせにより、造血幹細胞分画を得た。骨髄由来単核球分画を用いた場合CD34陽性細胞の純度は84.5±6.0%、臍帯血由来単核球分画を用いた場合のそれは82.3±13.0%であった。IL-2レセプターγ鎖(IL-2Rγ)はIL-2のみならずIL-4、IL-7、IL-9、IL-15にも共通のシグナル伝達分子である。IL-2Rγの造血系への関与を検討するためにCD34陽性細胞でのIL-2Rγの発現を調べた。骨髄由来CD34陽性細胞では38.5±10.5%(n=6)、臍帯血由来CD34陽性細胞で35.5±12.8%(n=11)にIL-2Rγの発現が認められた。FACSortを用いてCD34(+)IL-2Rγ(+)とCD34(+)IL-2Rγ(-)の2分画にsort後、CFU-GMとBFU-Eアッセイを行い、それぞれの分画の造血幹細胞の症状について調べた。その結果CD34(+)IL-2Rγ(-)の分画には、既に赤血球系にコミットしたより未分化な赤血球系前駆細胞の存在が予想された。造血幹細胞への遺伝子導入:リポフェクチン法とエレクトロポレーション法によりヒト白血病細胞株にbcr/abl遺伝子を導入した。G418にて選択すると、遺伝子移入細胞は1-5x10^4に一個程度は一過性にbcr/ablを発現し、最終的には1-5x10^5に一個程度の効率で安定したトランスフェクタントを得ることが出来た。トランスフェクタントはG418共存下で継代培養を続けないと、容易に導入遺伝子を失う傾向にあった。今後トランスフェクションのみならず、より効率の良いAAVおよびレトロウイルスベクター系の開発をさらに進展させる必要があると思われた。
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