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1994 年度 実績報告書

ヒト神経芽腫の分化・成熟と自然退縮における神経成長因子受容体の役割

研究課題

研究課題/領域番号 06454303
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

杉本 徹  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (90117888)

キーワード神経芽腫 / 分化・成熟 / 神経成長因子受容体
研究概要

神経成長因子(Nerve growth factor,以下 NGF)は神経冠由来の細胞分化・成熟と生存維持に関与している。またNGFの受容体は低親和性と高親和性(trk A)の2つの受容体が,ホモダイマーまたはヘテロダイマーを形成,NGFに応答して細胞内にシグナルを伝達することが最近判明した。
本研究では,NGF,それらの受容体とシグナル伝達経路が,神経芽腫(NB)の分化・成熟と自然退縮に果たす割合を検討,最終的には進行NBの予後改善を計ることを目的とした。
高親和性NGF受容体(trk A)発現を下記のNB細胞株とNB臨床腫瘍組織で検討した。
(1)in vitroで分化誘導したNB株
(2)予後良好と不良NB腫瘍組織
その結果ガンマ・インターフェロンで神経細胞に分化したNB細胞株で,trk A発現が誘導された(Jpn J Cancer Res 1994)。またNB臨床腫瘍組織では,予後良好(非進行)例の腫瘍細胞ではtrk A発現が見られたが,進行例の腫瘍組織ではtrk A発現は見られなかった。今後trk A発現の有無で何故予後が左右されるか,NGFのシグナル伝達経路を検討,その機序を解明したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 杉本 徹: "ヒト神経芽腫の臨床・細胞生物学的特性と予後" 日本小児科学会雑誌. 98. 1511-1514 (1994)

  • [文献書誌] A.Shikata,T.Sugimoto,et al:"Increased expression of trk proto-oncogene by r-interfeon in human neuroblastoma cell lines" Jpn.J.Cancer Res.85. 122-126 (1994)

  • [文献書誌] 杉本 徹: "癌細胞の分化誘導とアポトーシス:神経芽腫" 共立出版社(6月発刊予定), (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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