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1994 年度 実績報告書

不安定DNAを病因とする新たな精神遅滞性疾患の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 06454307
研究機関自治医科大学

研究代表者

桃井 真里子  自治医科大学, 医学部, 教授 (90166348)

研究分担者 斉藤 茂子  自治医科大学, 医学部, 助手 (00260836)
市橋 光  自治医科大学, 医学部, 助手 (70213006)
小林 葉子  自治医科大学, 医学部, 助手 (20245046)
小黒 範子  自治医科大学, 医学部, 助手 (10214107)
山形 崇倫  自治医科大学, 医学部, 助手 (00239857)
キーワード精神遅滞 / 家族性精神遅滞 / 脆弱X症候群 / 三塩基対反復配列
研究概要

1)乳幼児健診の過去8年間の家族性精神遅滞例を集積し、採血可能なものから採血、リンパ球をEBVでトランスフォームし、培養可能な系を作成した。
2)集積した家族性精神遅滞例35例において、脆弱X症候群の遺伝子解析を行った。このうち、脆弱X症候群Aの遺伝子における三塩基対反復配列の異常増幅はサザン法では検出されなかった。欧米ではDown症候群についで先進遅滞の原因として多いとされる脆弱X症候群であるが、日本においては、家族制性精神遅滞でも、2.8%以下であり、かなり少ないことが推定された。X染色体における遺伝子異常がこのように人種差があるとは考えにくいが、この結果の説明として、日本におけるFMR-1遺伝子の三塩基対反復配列増幅は欧米人より生じにくい何らかの機構がある、か、従来報告された部位の増幅ではない、別の部位、または塩基置換等の異常が多い可能性が示唆された。この解析には、FMR-1遺伝子の発現を見る必要があると思われた。
3)ヒトcDNAライブラリーから、(CAG)nを有する遺伝子を多数クローニングした。これらにおいて,現在、種々の精神遅滞例(上記の家族性を含む)でPCR-サザン解析を行っている。
4)三塩基対以上増幅の直接検出法として、ampliligationによる増幅後の検出を試みた。筋強直性ジストロフィー症をその例として、用いた。保因者程度の増幅は検出できたが、患者の長い増幅は検出できなかった。これは、長い増幅ほど産生フラグメントが少ないために、検出できないのであろうと推定された。現在この検出率を上昇させる条件を検討中である。(CGG)nに関してはスメア状に増幅され、非特異的フラグメントが多いものと考えられた。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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