研究課題/領域番号 |
06454308
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
前川 喜平 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科学, 教授 (80056613)
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研究分担者 |
長谷川 頼康 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60256435)
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90167255)
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60160595)
松島 宏 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70190460)
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科学, 教授 (50056909)
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キーワード | MLD / PMD / PCR / ASO / SSCP / 遺伝子解析 / レトロウイルスベクター / アデノウイルスベクター |
研究概要 |
先天性ミエリン形成異常症のMLD、PMDでの日本人患者遺伝子解析をPCR、ASO法、SSCP法を用いて明きらかにした。日本人では、特異的な変異があることを同定した。又、末梢神経疾患特に先天性末梢神経ミエリン低形成の患者でのPo或いはPMP-22の遺伝子解析を行ない、変異遺伝子の同定を行った。また、PLP、Po、PMP-22の遺伝子をアデノウイルスベクター、レトロウイルスベクターを用いて患者培養皮膚線維芽細胞、マウス組織、あるいは培養神経細胞に発現し、基礎的な遺伝子治療法を検討してきた。 今年度は、各種疾患での患者遺伝子の異常をCOS-1細胞、或るいはCHO細胞に発現し、変異蛋白質或るいは酵素の特徴を明らかにし、また変異蛋白質の細胞内動態を蛍光抗体、共焦点レザー顕微鏡を用いて観察した結果、変異細胞での病態代謝が明らかにされた。又、MLD、PMDの患者培養皮膚線維芽細胞、培養神経細胞或いは骨髄幹細胞にアリルスルファターゼA、或るいはPriteolipid Proteinの遺伝子を発現させ、遺伝子治療へ検討中である。ベクターとしては、皮膚線維芽細胞、幹細胞にはレトロウイルスベクターを、また神経細胞にはアデノウイルスベクターを用いて遺伝子導入を図った。末梢神経のミエリン形成異常症でも同様に後根神経節培養細胞を用いてヒト遺伝子の導入を試みようと考えている。
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