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1996 年度 実績報告書

色素性乾皮症の神経症状と分子遺伝学的異常

研究課題

研究課題/領域番号 06454309
研究機関大阪医科大学

研究代表者

玉井 浩  大阪医科大学, 医学部, 教授 (30179874)

研究分担者 荻原 亨  大阪医科大学, 医学部, 助手 (00211128)
キーワード色素性乾皮症 / XPA / ヌクレオチド除去修復機構
研究概要

ヌクレオチド除去修復機構(以下NER)は、すべての生体にとって非常に重要な機構である。この機構には、XP蛋白質(XPA-XPG)、ERCC蛋白質(ERCC1-ERCC11)などの多くの蛋白質が関与しており、各々の蛋白質の機構の解析も進んでいる。しかし実際NERは、これらの蛋白質が相互作用しながら進むと考えられ、この相互作用を明らかにすることがNERの解明に不可欠である。
我々は、XPA蛋白質がERCC1蛋白質と結合することを、酵母のtwo-hybridsystem及び組換え蛋白質を用いたbinding assay系において明らかにし、この結合は、1M KCLの条件下でも認める強固な結合であることも明らかにした。またXPA蛋白質のERCC1蛋白質との結合部位を決定するために、種々の組換えXPA蛋白質を大腸菌の系を用いて発現させ、in vitroの実験系で検討を行い、W-clusterの領域が結合に重要であることを明らかにした。このXPA蛋白質とERCC1蛋白質の相互作用の生物学的意義についても、フィルターバインディングアッセ-を行い、XPA蛋白質の障害DNAに対する結合能が、ERCC1蛋白質の付加により増強することを明らかにした。一方、最近ERCC1蛋白質は、ERCC4及びERCC11と複合体を形成することが明らかになり、その複合体は、一本鎖DNAの5′側エンドヌレアーゼ活性を持つことが予想されている。我々の研究結果では、XPA蛋白質のERCC1蛋白質との相互作用は、XPA蛋白質の障害DNAへの結合能を増強し、ERCC1/ERCC4/ERCC11複合体エンドヌクレアーゼを障害部位に誘導することに関与していることを示唆するものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Nagai et al.: "Enhancement of Damge-specific DNA Binding of XPA by Interaction coith the ERCC1 DNA Repair Protein" Biochemical and Biophysical Rcseareh Communications. 211・3. 960-966 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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