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1994 年度 実績報告書

培養表皮シート移植のシステム化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454317
研究機関大阪大学

研究代表者

吉川 邦彦  大阪大学, 医学部, 教授 (20110851)

研究分担者 垣淵 正男  大阪大学, 医学部, 助手 (50252664)
東山 真里  大阪大学, 医学部, 助手 (40228713)
橋本 公二  大阪大学, 医学部, 助教授 (00110784)
キーワード表皮ケラチノサイト / 培養表皮シート移植 / 細胞バンク / 培養センター / L-15
研究概要

1)採取皮膚および培養表皮シートの輸送法の開発
培養表皮シート移植を一般病院で使用するためには、一般病院から培養センターへの皮膚片の送付、培養センターから一般病院への培養表皮シートの送付が必要となる。
a)一般病院から培養センターへの皮膚片の送付
遠隔地で採取した皮膚片よりの表皮ケラチノサイトの培養を可能とするために、皮膚採取より4日間冷蔵保存可能な保存液を検討した。この結果、L-15培地が最適であることが明らかになった。L-15培地にて保存し、冷蔵ク-ル宅急便を使用することにより、日本全国からの皮膚の送付が可能となった。
b)培養センターから一般病院への培養表皮シートの送付
培養表皮シートを培養プレートより剥離した後、培養液中で良好な生存率を保持できる期間を検討したところ、ハンクス液中では、12時間程度は保存可能であるが、24時間は困難であった。従って、培養表皮シートを冷凍保存し送付する方法を開発する必要があると考えられた。
2)表皮細胞の冷凍保存法
細胞バンクとして臨床応用するための表皮ケラチノサイトの大量かつ長期間保存の至適条件を検討した。保存期間については液体窒素下では数十年は保存可能であろうと考えられる結果が得られた。一方、大量保存の点からは超低温ディープフリーザ-(-150℃)が優れていると考えられた。しかし、本研究中、神戸大震災があり、液体窒素保存用容器は堅牢で細胞に異常はなかったが、超低温ディープフリーザ-は電源の故障により細胞が使用不能となった。これは細胞の保存は数カ所に分散保存し、保存法も液体窒素中と超低温ディープフリーザ-を併用すべき事を示唆していると考えられる

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 垣淵正男、吉川邦彦: "皮膚培養法による自家移植" 病態生理. 13. 529-533 (1994)

  • [文献書誌] 垣淵正男、吉川邦彦: "培養表皮シートを用いる皮膚移植" 総合臨床. 43. 45-47 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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