研究概要 |
平成7年末に,山形大学医学部附属病院及び山形県内5つの病院で集積した調査の集計を行ったところ,対象数は15,000を超え,アンケートの回答数10,000(当初5,000を目標としていた)を超えていることが判明した.平成8年1月以降,即時型調査票,返信されたアンケートを関連病院から回収し,情報を電算機に入力した.現在,パイロット集計を行っており,情報の集積はほぼ十分と思われ,データの収集は中止として,最終分析に入る予定にしている.昨年末までのデータの集積状況は次の通りである. (1)対象となった検査総数は,16,700件.アンケート回収総数は11,783件(回答率70.6%). (2)造影剤種類別の対象は次の通り.イオパミロン(6,007),オムニパーク(8687),イオメロン(852),イソビスト(376),オプチレイ(192),ヘキサブリックス(6),不明(580).アンケート回収数の内訳調査中. (3)遅発性副作用を申告してきた患者には,皮膚反応が発現した場合は共同研究者の皮膚科医への受診をすすめ,皮膚反応のタイプ分類を行うとともに,可能な限り薬剤アレルギー関係の試験検査を施行した.皮膚科受診の患者数は41件で,受診を必要とした患者数は幸い少なかった.そのうちパッチテストを受けた患者数は27名,皮内試験を受けたものは25名であった. 平成8年度の早い時期に最終的な分析を済ませ,ついで報告書の作成,発表(関係学術誌への投稿を含む)の運びとし,本研究を一旦終了とする考えである.
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