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1994 年度 実績報告書

MR functional imaging とH_2^<15>O-PETによる比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454322
研究機関東京大学

研究代表者

西川 潤一  東京大学, 医学部(病), 助教授 (00010322)

研究分担者 青木 茂樹  東京大学, 医学部(病), 助手 (80222470)
荒木 力  東京大学, 医学部(病), 助教授 (90010420)
百瀬 敏光  東京大学, 医学部(病), 助手 (20219992)
キーワードMR functional imaging(fMRI) / H_2^<15>O-PET / 視覚刺激 / 聴覚刺激 / 手指運動刺激
研究概要

平成6年度は、MR functional imaging(fMRI)の基礎的検討及びH_2^<15>O-PETで種々の刺激に対する第1次受容野の経時的な血流増加の有無の検討を行った。
fMRIの撮影法は、FLASH 2DでTR 90msec.,TE 56msec.,フリップアングル40°,マトリックス256×256,スライス厚3mmである。用いた刺激は、視覚刺激(6Hzと10Hzの白色光)で撮影方法は、20分間の安静・閉眼後、そのままの状態で1回14秒の撮影を25回繰返し、その直後から視覚刺激(10Hz・白色光)中に1回14秒の撮影を25回繰返した。10分間の安静・閉眼後視覚刺激(6Hz・白色光)を行い、その最中に1回14秒の撮影を25回繰返した。撮影後、安静閉眼時、視覚刺激時の画像をそれぞれ25枚、加算し、両側の前頭葉皮質及び後頭葉の第1次受容野のMR値を測定した。結果は、10Hz,6Hzの視覚刺激で、右前頭葉皮質,左前頭葉皮質,右後頭葉,左後頭葉が安静・閉眼時に対し、それぞれ(-1.3%,0.1%),(-0.4%,0.6%),(3.9%,7.2%),(6.2%,9.2%)のMR値の増加がみられた。
一方、H_2^<15>O-PETでは、視覚刺激(6Hz、白色光),聴覚刺激,手指運動刺激に対する第1次受容野の経時的(刺激中,15分、30分後)な血流の増加の有無の検討を行った。結果は、聴覚刺激、手指運動刺激では、刺激時には局所血流の増加はみられたが15分後で安静レベルに戻った。視覚刺激では刺激中、15分後で有意な増加が見られ、30分後に安静時のレベルに戻った。このように従来、検討されていなかった刺激の種類によって脳血流の経時的な変化に差がみられることが判明した。
fMRIの基礎検討での両視覚刺激の間隔は短く、6Hzに10Hzの影響が残っている可能性はあるが、fMRIでも視覚刺激で第1次受容野が賦活されることが確認できた。平成7年度は、視覚刺激後の経時的な変化を含め、H_2^<15>O-PETと時間分解能のよいfMRIとの比較検討を行っていく。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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