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1994 年度 実績報告書

誘発脳磁場を用いた精神分裂病患者の注意・認知機能障害の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06454329
研究機関東京大学

研究代表者

平松 謙一  東京大学, 医学部(病), 助手 (50218814)

研究分担者 畑 哲信  東京大学, 医学部(病), 医員
湯本 真人  東京大学, 医学部(病), 助手 (30240170)
福田 正人  東京大学, 医学部(病), 助手 (20221533)
伊藤 憲治  東京大学, 医学部(病), 助手 (80010106)
キーワード精神分裂病 / 誘発脳磁場 / N100 / P300 / Nd / 幻聴 / 左側頭葉 / 前頭葉
研究概要

22名の分裂病患者の聴覚誘発脳磁場と脳電場を記録し、持続性幻聴のある患者では誘発磁場で優位半球の聴覚野に異常活動が認められることを確認した。しかし、同時記録した誘発電場では幻聴患者の左側頭部の異常は認められなかった。側頭部の誘発電場の振幅・潜時は誘発磁場のモメントおよびその潜時とは相関しなかった。
2種類の刺激(A,B)をランダムに呈示し、一方(A)が2回連続して出現した場合を目標とするダブル課題では、AAでは頭頂優位のP300が、ABでは前頭・中心優位のP300が記録できる。健常者を対象に、2000Hz(A)と800Hz(B)の純音を刺激として1側耳から呈示し、対側半球で事象関連磁場を37チャンネル脳磁計で記録した。AAとABのP300のDipoleを単一Dipoleモデルで推定すると、その位置はおおきく離れていた。2-Dipoleモデルで解析すると、いずれのP300も側頭葉内側と前頭葉下面のほぼ同部位に推定された。AAでは側頭葉内側のDipoleが大きく、ABでは前頭葉下面のDipoleが大きかった。以上の結果から、P300のmulti-dipoleのうちの少なくとも二つは、側頭葉内側部と前頭葉下部に存在すると考えられた。
選択的注意を反映するNd成分の発生源を脳磁図で検討するために、両耳刺激法の刺激提示プログラムと解析プログラムを作成した。
以上の電場と磁場のダイポール推定の結果を脳の構造と対応させるために、MRI三次元画像を構成し、三次元MRI画像中にダイポールの位置、向きをスーパーインポーズし、さらに、三次元MRI画像に頭皮上脳波および磁場の分布を表示するプログラムを作成した。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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