研究課題/領域番号 |
06454339
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
名和田 新 九州大学, 医学部, 教授 (10038820)
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研究分担者 |
諸橋 憲一郎 九州大学, 医学部, 助手 (30183114)
生山 祥一郎 九州大学, 医学部, 助手 (20184393)
柳瀬 敏彦 九州大学, 医学部, 助手 (30239818)
高柳 涼一 九州大学, 医学部, 講師 (30154917)
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キーワード | 副腎 / ステロイド生合成 / 転写調節因子 / Ad4BP / NGF-1B / TINUR / DHEA / DAX-1 |
研究概要 |
ヒト副腎ステロイド生合成酵素転写調節因子としてヒトAd4-BP、ヒトNGF-1BのファミリーとしてのTINUR遺伝子のクローニングを積極的にすすめて来た。 現在ウシAd4-BP遺伝子をプローブとしてヒトAd4-BPcDNAのクローニングはほぼ80%完成し、残りの部分のクローニングをすすめている。 一方ヒトTINURcDNAのクローニングに成功した。その成果は、J.Immunology(in press)に近く掲載される。 DHEA(dehyfroepiandrosterone)には抗糖尿病、抗高脂血症、抗肥満作用などのほか、抗癌作用、免疫賦活作用などが報告されている。すでに、老化予防、自己免疫疾患改善などを期待して、ヒトへの投与も始まっており、癌および白血病などに対しても、直接、または、免疫賦活により間接的に、効果が期待される。そのDHEAの作用機構を明らかにするため、DHEAの同定を試み、ヒトT細胞(Peer細胞)においてDHEAによりupregulationされる高親和性のDHEAレセプターの存在する事を証明した。この細胞よりクローニングさたものがZn-finger構造を持つアミノ酸535のnovel nuclear receptorで、NGF-1Bファミリーに入るTINURである。TINURはphorbol acetate,Ca ionophoreによってPeer細胞がapoptosisを起こす時に発現して来る核内レセプターである。今後遺伝子のgene targettingを行い、その生物学的作用を明らかにする。 更にゴナドトロピン単独欠損症に副腎低形成を合併した症例のAd4BP,又はDAX-1遺伝子レベルより異常を解明する。
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