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1995 年度 研究成果報告書概要

腎Na/ミオイノシトール輸送体の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 06454351
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関秋田大学

研究代表者

田島 陽太郎  秋田大学, 医学部, 教授 (30049796)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワードNa / ミオイノシトール輸送体 / 水チャンネル / Cl-チャンネル / ミトコンドリア / AQP3 / MIWC / ClC-K1 / pIC1n
研究概要

1.SMIT分子内部の他の蛋白と類似性が極めて低い配列51残基ペプチドを抗原とした抗SMIT抗体を用いてラット腎内のSMITを検索した.
2.抗SMIT抗体は蛋白を4種検出した.76kDaと57kDaのものが細胞表面膜に、66kDaと47kDaのものがミトコンドリアと可溶分画に存在していた.66kDa蛋白が特に多く、極めて少ない76kDa蛋白は表面膜に局在していない考えられた.
3.腎に存在する3種の水チャンネル(WCH-CD、MIWC、AQP3)について、抗ペプチド抗体を作成し、抗原チャンネルを検索した.WCH-CDについては47kDa、MIWCについては46kDa、AQP3については31kDaの蛋白がそれぞれ検出された.この値はAQP3を除いてはcDNAからの推定値より14-18kDa大きい.3種ともミトコンドリア分画に検出され、表面膜分画にはほとんど検出されなかった.
4.腎に存在する2種のCl^-チャンネル(ClC-K1とpICln)について、抗ペプチド抗体を作成し、抗原チャンネルを検索した.ClC-K1については36kDa、pIClnについては50kDaの蛋白が検出され、この値はcDNAから推定値と著しく異なった.ClC-K1はミトコンドリア、細胞表面膜、可溶分画の全てに検出され、可溶分画が最多であった.pIClnはミトコンドリアと細胞表面の双方に検出されたが、主にミトコンドリア分画に存在し細胞表面には微量した存在しなかった.
5.以上の結果は各輸送体、チャンネルについてmRNA翻訳後の著しい修飾・加工の存在を強く示唆し、同時にミトコンドリア内外での浸透圧差拡大に対するミオイノシトール、水、Cl^-の輸送の存在を示唆した。

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公開日: 1997-03-04  

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