障害肝・肝再生を検討するにあたり当初In vivoのラットの70%肝切除に虚血・再灌流を負荷するモデルよりも、より直接的な肝細胞再生への無酸素・再酸素化障害の影響を解析できるIn vivoのラット初代増養肝細胞を応用したモデルを作成した。具体的な真空デビデタ-と培養液のN_2によるbubbling techniqueと用い培養環境の気相・液相両者の酸素濃度約1/20以下にまで低下させる無酸素条例をつくり、この負荷を45分続けた後、自然大気下の酸素環境に従ずる再酸素化負荷を与えた。 この障害負荷モデルと負荷を加えないモデル群酸化液もれところ、 1)HTT還元能による肝細胞の依存性がなかった。 2)上皮細胞増殖因子(EGF)付加しない場合のthymidine取りこみ能(spantancus uptake)には差を認めない。 3)EGF付加に対するthymidine uptakeはSIにも40%付下していた。 という三つの知見が得られ、無酸素・再酸素化障害は肝再生を発達させる事が判明した。今後は、この知見をもとに、この変化に関わるEGFレセプターや細胞内セカンドメッセンジャー(IP_3 PKC)の変動及びEGF関連の肝細胞増殖に関するプロスタングディレの変化を検討して、障害肝 肝再生時の細胞内情報伝達機構の動態を調べていくとしている。
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